前橋市の三大まつりの一つ「前橋初市まつり」の概要をご紹介していきます。
古だるま供養もおこなわれる、前橋市で年に1度の大きなお祭りですので、ぜひご家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
まず「初市まつり」の概要を見ていきましょう。
このお祭りは前橋市三大まつりの一つです。
前橋市三大まつりとは、7月に行われる前橋七夕まつり、10月に行われる前橋まつり、そして1月に行われる初市まつりのことで、初市まつりは例年1月9日におこなわれています。
伝統ある行事で、通称「だるま市」の名で親しまれており、前橋市の新春の風物詩になっています。
お祭りは、前橋八幡宮での神事と、一般の人から持ち込まれた古だるまを燃やす「古だるま供養」で幕を開け、「市神様」の渡御をおこないます。
渡御行列は、神輿や天狗などが商店街を行列で歩き、仮宮まで行進するものです。
国道50号線の本町通りはだるまや縁起物などの市が軒を連ね、だるまを買い求める人々でにぎわいます。
350店あまりの露店が出店し、買い手が値切る声も聞こえます。
具体的なプログラムとしては、まず前橋八幡宮公園で朝10時から11時30分頃まで、「お炊き上げ」がおこなわれます。
お炊き上げの様子は、木遣り唄で邪気を払う威勢の良い鳶(とび)職人や商売の神様・市神様が乗る華麗な神輿も見守っています。
お焚き上げ終了後、午前10時30分頃に前橋八幡宮から「市神様渡御行列」が出発します。
ユニークなセリフが印象的な、上州(群馬県)民謡の八木節も賑やかに参加します。
行列のルートは前橋八幡宮を出て千代田通りに行き、立川町通りへ向かいます。
その後、中央通りへ進み、本町通りを通って仮宮の道順となっています。
仮宮に着くのは午前11時30分頃です。
八幡宮公園では午後2時から「刀剣鍛錬 打ち初め式」がおこなわれます。
抽選で選出された一般人が5名、刀剣打ち初め式に参加するそうです。
露店は本町通り・千代田通り・中央通り・銀座通りなどで出店され、営業時間は午前10時~午後9時30分となっています。
市内の銘店銘菓がそろう、「新春うまいもの市」も同時開催予定で、前橋プラザ元気21の1階、開催時間は午前10時~午後6時なのでこちらも訪れてみたいですね。
三大まつりの一つである初市まつりの開催場所は、国道50号(本町通り)・本町一、二丁目地内及び中心商店街です。
開催日時は令和2年1月9日(木)午前9時~午後11時となっています。
なお、催し物は午後9時30分までです。
電車では上越・北陸新幹線「高崎」駅で乗換をし、両毛線に乗って「前橋」駅下車、徒歩10分で行くことができます。
自動車の場合、関越自動車道「前橋」ICより、国道17号線「前橋」方面約5kmとなります。
また、公共交通機関として、初市まつりでは「無料おまつりバス」というバスが運行されます。
日時は1月9日(木)の午前9時30分~午後9時で、料金は無料です。
区間は「ヤマダグリーンドーム前橋第6駐車場」~「前橋テルサ前」を10分おきに運行しています。
マイカーで行く場合は、ヤマダグリーンドーム前橋第6駐車場を利用できます。
また、路線バスは、初市まつり当日はルートが一部変更になりますのでご注意ください。
国道50号が交通規制となるためで、臨時バス停留所が設けられます。
臨時バス停留所は、「損保ジャパン前橋ビル前」と、「東京電力パワーグリッド株式会社前」です。
さらに、「マイバス」という100円で利用できる前橋コミュニティーバスも運行されていますので、利用をおすすめします。
交通規制で銀座通りはバスが通りませんが、路線バスと同じ臨時停留所を経由します。
前橋市三大まつりの一つ「初市まつり」の中心ともなる、前橋八幡宮とはどのような神社なのでしょうか、概要を見ていきましょう。
まず創建は、貞観(じょうがん)元年(859年)です。
「前橋風土記」(貞享年間)によると、在原業平の子孫・長野業重が、京都の石清水八幡宮から勧請したもの、と伝えられています。
ですが一説には「国府八幡宮」とも言われており、そうなると創建はさらに古いものとなります。
祭神は京都・石清水八幡にルーツがあり、応神天皇(おうじんてんのう)(第15代)(〔誉田別尊(ほんだわけのみこと〕)・比売大神(ひめのおおみかみ)・神功皇后(じんぐうこうごう)〔息長帯比賣命(おきながたらしひめのみこと)〕が祀られています。
文武の神と言われていますが、八幡信仰の源流は古くから母子神信仰だったと考えられていることから、誉田別命とともに母神の神功皇后を祀るところも多くなっています。
そのため、縁結び、子宝、安産、子育ての守護などの神さまとして人々の信仰を集めています。
ご神木は境内にある、イチョウです。
前橋市保存樹木指定ともなり、市民の皆様にも愛されています。
場所は群馬県前橋市本町2丁目7-2で、電車の場合はJR両毛線(湘南新宿ライン・上野東京ライン)「前橋」駅より徒歩10分となっています。
バスの場合は日本中央バス・永井交通・関越交通を利用し、「本町」バス停より徒歩3分です。
マイカーの場合、関越自動車道「前橋」I.Cから車で約15分となります。
授与所受付時間は午前8時30分〜午後5時で、社務所受付時間は午前9時〜午後4時30分となっています。
前橋市三大まつりの一つである初市まつりでは、前橋八幡宮で古だるま供養をします。
圧巻のお焚き上げですので、ぜひ見学に訪れてみてはいかがでしょうか。
前橋市三大まつりの一つ、初市まつりでもおこなわれる、古だるま供養の概要をご紹介していきます。
初市まつりでは、古だるまの納所が12/23(日)から「前橋八幡宮」敷地内に設置されます。
このときにおこなわれるお焚き上げ供養とは、神仏にかかわるものや、思いがこもったものなどを、お寺や神社などで焼いて供養することです。
お焚き上げするものとしては、基本的には承継者がいないものや仏壇仏具、神棚など、手を合わせる対象となっていたものが挙げられます。
また、人形など大切に扱っていたものを処分する際にも、お焚き上げをすることが多いようです。
だるまの場合は、商売繁盛や選挙の必勝など縁起物とされています。
役目を終えただるまは、感謝を込めてお焚き上げできると良いですね。
お焚き上げは火で燃やして処分するので、燃えないものやガラス、家電製品などはお焚き上げできません。
また、燃やすと有害物質が出るものや危険物もお焚き上げすることはできませんので注意しましょう。
神社やお寺でお焚き上げをするメリットとしては、やはり安心感があります。
一般的には明確な費用の提示もなく、お布施としてお礼をお納めする場合が多いです。
もし、お寺や神社、専門業者でもお焚き上げの処分ができないものや、少量なのでわざわざお焚き上げするほどではないが気になるものなどは、自宅で「塩でお清めする」という方法もあります。
思いがこもっているからといって、すべてお焚き上げにする必要はありませんので、気になる場合には菩提寺などで供養をしてもらった上で、通常のごみとして処分するという方法でも良いでしょう。
この機会に前橋市の三大まつり、初市まつりで古だるま供養ができると、良い一年のスタートがきれそうですね。
前橋市でおこなわれる三大まつりの一つ、初市まつりについて概要をまとめました。
ご家族でお出かけする際にも、楽しめそうですね。
古だるま供養や出店などもあり、大規模なお祭りですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。