建売住宅を購入する際にはもちろん物件そのものも重要なポイントですが、駐車場に関しても注目してみる必要があります。
実際に日常的に車を使うという方にとって駐車場は必須になりますし、車種や台数により必要な広さも変わってきます。

建売住宅の駐車場は一般的には狭く作られていることが多く、大型の乗用車や複数の車を持っているという方には広さが足りず、なかなか条件に合うことが少ないかもしれません。
大型車ともなると、長さが5m・幅は2m50㎝ほどにもなります。
このサイズにピッタリになるように駐車場を作っても、乗り降りや荷物の積み下ろしが窮屈になるため、ある程度の余裕がある広さが必要となるでしょう。
面積にして12.5㎡(約3.8坪)くらいです。

建売住宅の駐車場は広さを確保していることも条件の一つと言えますが、施工状態についても注目したいところです。
一般的にはコンクリートやアスファルトを敷き詰めるか、砂利を敷き詰めるかのどちらかですが、どの状態での引き渡しになるのかを確認する必要があります。
砂利を敷くだけであればそれほどの費用も掛からずに済むでしょうが、コンクリートやアスファルトにする場合は当然その工事が必要となります。
砂利の駐車場は安価に作ることができ、人が歩いた時の音で防犯対策としての効果も期待できます。
また、コンクリートやアスファルトは費用こそかさみますが、とにかく見栄えが良くなりますし、雪が降る地域では除雪がしやすいです。

建売住宅の駐車場のポイントとしてカーポートの存在も大きいと言えます。
カーポートは雨風や雪から大切な車を守ってくれる大切な設備ですから、これがあるかないかで車へのダメージは大きく変わってくるでしょう。
建売住宅の駐車場にはカーポートがあらかじめ設置してあるところもあり、大きなプラス材料になります。

先ほどからご紹介していますが、ここからはカーポートがついている駐車場のメリットをいくつか挙げていきます。
① 車を守ることができる
車を雨風や雪から守ってくれる効果が期待できます。
車を雨にさらしていると早くボディや足回りにガタがきてしまい、結局余計な出費がかかってしまうことになりかねません。
ですから、あらかじめカーポートを設置しておけば車の寿命も延び、長く乗ることができるようになるでしょう。
② 雪下ろしが必要ない
主に雪が降る地域の方に嬉しい効果がこれです。
出勤前の雪下ろしがないだけでもとても楽になり、朝から体力を使うことなく出かけることができます。

カーポートにもデメリットはいくつかありますのでご紹介していきます。
① 駐車スペースが少なくなる
駐車スペースがギリギリの場合、カーポートを付けてしまうと支柱が必要となる分、さらに駐車スペースが限られてしまうことになります。
確かに車を雨風や雪から守ることは大切ですが、カーポートを設置することで乗り降りが窮屈になってしまっては困ります。

続いては、ガレージについてご紹介していきます。
建売住宅の駐車場にガレージがついていることは稀ですが、ガレージは多くのメリットがありますから、購入の後押しとなるでしょう。
後々設置するとなると高額の費用も掛かりますので、ガレージつきの建売住宅があれば購入した方がお得かもしれません。

① カーポート以上に車へのダメージを防ぐことができる
カーポート以上に雨風や雪から車を守ってくれますので、車を大切にされている方には必要なものとなるでしょう。
夏場の紫外線によるボディへのダメージも深刻ですから、完全屋内になるガレージに入れておけばメンテナンス費用も抑えることができます。
また、台風など風の強い時には予想もしない飛来物があったりもします。
それらから車を守るためにもガレージは重宝するでしょう。
② 車の盗難リスクを低くすることができる
車・バイク・自転車が盗難される可能性もゼロとは言い切れませんから、ガレージに入れておけば防犯効果も高まり、盗難被害に遭うリスクを低くすることができます。
特に高級車や珍しい車を所有している方はカーポートだけでは不安ではないでしょうか。
しっかり屋内保管できるガレージに入れることで盗難の被害に遭わないようにすることも出来ます。
車がガレージに入っているというだけで、盗難リスクは大きく下がると言われています。
③ 物置代わりに使うことができる
ガレージはカーポートとは違い、完全に屋根と壁で囲われていますから車の他にも、荷物や普段使わないものを置いておくことができます。
どうしても置き場所に困る、タイヤや季節ものをガレージに保管しておくことができるので、家の中の居住スペースを圧迫する事が少なくなります。

一方で、ガレージにもデメリットは存在します。
① 高額な施工費
ガレージはカーポートに比べると、かなり高額な施工費がかかることが多いです。
当然ガレージの大きさ・材質・設備により金額は上下します。
それでもガレージを建てる人は少なくなく、施工費がかかっても手に入れたいという人が多いと言えそうです。
② メンテナンス費用が掛かる
もちろんガレージも、屋根や外壁のメンテナンスは必要となります。
住宅よりも安い材質を使うことも少なくなく、築年数により頻繁にメンテナンスが必要となってしまうこともあるでしょう。
特にシャッター付きのガレージはメンテナンス費がかさみます。

今回は建売住宅の駐車場に注目し、広さや施工状態、カーポートやガレージのメリット・デメリットについてご紹介しました。
住宅購入は人生において大きなターニングポイントとなりますので、駐車場にもこだわって購入を考えてみてはいかがでしょうか?
建売住宅を購入したのは良いけど、駐車場で不便をしてしまい、後悔しているという方も少なくありません。
特にコンクリートやアスファルト、ガレージに関しては高額の施工費がかかりますから、十分に検討を重ねたうえで購入することをおすすめします。
住宅と同じくらい駐車場も重要なポイントであることをご理解いただけたら幸いです。