所有する土地の固定資産税がどれくらいなのか、覚えている方は少ないのではないでしょうか?
毎年送付される固定資産税の書類以外にも、評価額を調べる方法や他の土地の評価額を調べる方法をご存じの方は少ないかもしれません。
この記事では、帳簿・明細書・証明書の3種類から固定資産税評価額を調べる方法について紹介します。
固定資産税評価額の調べ方!役所で台帳をチェック
固定資産税評価額を調べる方法として、その土地がある地域の役場で、固定資産税課税台帳または固定資産縦覧帳簿という、2種類の台帳で調べるものがあります。
ここでは、2つの台帳でわかることについて見ていきましょう。
<固定資産課税台帳>
固定資産課税台帳では、課税対象となる土地・家屋における固定資産の評価をするための台帳であり、以下の情報が記載されています。
・土地、家屋所有者の氏名と住所
・土地の地目、地積、家屋番号、床面積、構造などの属性
・宅地の区分
・固定資産税評価額
・固定資産税額
・固定資産税課税標準額
この台帳は、納税義務者とその家族、委任を受けた代理人のみが各市町村役場で閲覧できるものとなっております。
<固定資産縦覧帳簿>
平成14年(2002年)に改正された地方税法により、平成15年以降、固定資産課税台帳の縦覧制度が実施されました。
これにより、自分が所有する固定資産税の評価額だけではなく、他の土地の評価額も閲覧できるようになっています。
この帳簿には資産の所在地と固定資産税評価額は記載されていますが、納税義務者の氏名などの情報は記載されていません。
帳簿では、自分が所有する不動産の評価額と、周辺の不動産を比較して大きな違いがある場合には、「所有する不動産の評価が適正であるか」を調査する審査の申し出ができます。
固定資産税評価額の調べ方!発行される証明書・明細書をチェック
上記で紹介した固定資産課税台帳や固定資産縦覧帳簿は、役場に出向いて閲覧をしなければならず、少し手間がかかってしまいますよね。
手軽に固定資産税の評価額を調べる方法は、毎年送付される「固定資産税納税通知書」を確認するものです。
これには課税明細書が同封されており、その土地・家屋の価格確認をすることにより固定資産税の評価額がチェックできます。
もしこの明細書を紛失してしまった場合は、地域の役場に所有者本人が出向いて、確認が取れれば、固定資産税評価証明書が発行されます。
証明書の発行には時間や手数料がかかるので、明細書を無くさないように保管しておきましょう。
まとめ
固定資産税の評価額は、毎年送付される課税明細書をチェックするのが一番手軽です。
自分の土地・家屋と周辺エリアの評価額を比較したいのであれば、固定資産縦覧帳簿を利用するとよいでしょう。
固定資産税評価額を閲覧・比較する方法は難しいことではないので、気になる方は役場や専門家に相談してみてくださいね。