伊勢崎市の観光スポットといえば、2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場が有名です。
生糸をつくるための建物や機械が多く残されており、当時の最新技術を見学しに連日多くの人が訪れています。
しかし、富岡製糸場とともに世界遺産に登録された絹産業遺産群はあまり知られていません。
そこで、遺産群のひとつである田島弥平旧宅を紹介します。
伊勢崎市の世界遺産・田島弥平旧宅の歴史
世界遺産に富岡製糸場と登録された絹産業遺産群には、荒船風穴・高山社跡・田島弥平旧宅が含まれます。
どれも生糸をつくるために重要な役割を果たした施設です。
今回紹介する田島弥平旧宅は、生糸をつくるために使う蚕を育てる方法を築いた田島弥平の旧宅です。
1863年に建てられ、現在でも住宅として使われています。
この地域では江戸時代から蚕の飼育が盛んでしたが、年によって採れる量に差があったため生産を安定させるのが課題でした。
田島弥平はこの課題に取り組み、自然の風が重要と考える「清涼育」を生み出しました。
それにより毎年安定した眉の生産ができるようになり、富岡製糸場の発展にも寄与することができたと伝えられています。
蚕を育てるのに適した風が通るように、田島弥平旧宅にも「総ヤグラ」と呼ばれる風通し口が設けられています。
この蚕室の構造は伊勢崎だけでなく全国の蚕農家にも取り入れられ「近代養蚕農家の原型」となりました。
●所在地:伊勢崎市境島村甲2243番地 外
●営業時間:9:00~16:00
●定休日:無休
●アクセス方法:本庄駅からタクシー約20分
●駐車場:近くに無料駐車場あり
伊勢崎市の世界遺産・田島弥平旧宅の見学スポット
田島弥平旧宅は無料で見学できますが、現在でも住宅として使われているので、入れるのは庭までです。
しかし、旧境島小学校1階の西側に開設されている田島弥平旧宅の案内所で資料などが収められています。
案内所には展示室があり、安定した蚕の生産を実現させた清涼育に関係する資料や著書を見ることができます。
田島弥平旧宅の主屋1階にある「上段の間」や、田島弥平旧宅の西側に建つ進成館の2階の部屋とやぐらも公開される日があるので要チェックです。
また、富岡製糸場と絹産業遺産群の情報・パンフレット、現地ガイドの情報も手に入れられます。
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まとめ
近代産業を支えた田島弥平旧宅の情報をお伝えしてきました。
メディアなどでも富岡製糸場だけが注目されがちですが、蚕の生産から蚕種の貯蔵、生産と教育の施設など関連施設をまとめて見学することで、より理解を深めることができます。
群馬県伊勢崎市に行った際には、富岡製糸場と絹産業遺産群を観光コースに含めてみるのはいかがでしょうか。
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