群馬県伊勢崎市は織物の生産が盛んな地域です。
この記事では、伊勢崎市の伝統工芸品である伊勢崎絣の歴史、作り方や「伊勢崎絣(いせさきがすり)」の作業風景について学べる織物会館をご紹介しています。
代表的なのは着物ですが、現在はその風合いを生かしネクタイやのれんなどの生産が盛んです。
伊勢崎市が誇る伝統工芸品の魅力に迫ります。
伊勢崎市の伝統工芸品!伊勢崎絣の歴史的背景とは?
「伊勢崎絣(いせさきがすり)」とはその名のとおり、群馬県の伊勢崎市周辺で作られている平織物を意味します。
この地域は古くから絹織物の生産や養蚕が盛んです。
6世紀ごろの古墳からは、麻を主原料とする織物が出土しています。
実際に織物の産地として形を成し始めたのは、1600年代後半からです。
そこから大正時代~昭和初期にかけて、工業化の流れを取り入れながら、その独特の風合いと複雑な模様が人々の心を掴みます。
戦争のさなか外国産に対する厳しい締め出しをおこなった日本政府により、伊勢崎絣の売り上げは右肩上がりに伸びます。
しかし、戦争が終わり日本に西洋文化が流れ込んでくると、一般庶民の服装は和装から洋装へと変わっていきました。
着物の生地として用いられた伊勢崎絣の需要はみるみるうちに減退し、伝統工芸によくある後継者不足も相まって生産者は徐々に減ってしまいます。
それでも、織物工業組合が伊勢崎絣をはじめとする銘仙(関東地方で作られる織物の総称)文化を継承すべく懸命に活動をおこなってきました。
そのかいあって、今日の伊勢崎絣は高い評価を得る伝統工芸品として現代にその姿を残しているのです。
伊勢崎市の伝統工芸品!伊勢崎絣の作り方とは?
伊勢崎絣は熟練の職人の手によって作られており、特に糸に色を入れる作業が非常に難しいとされています。
染色方法は括り・板締め・型紙捺染加工と呼ばれる3つの技法が用いられるのが特徴であり定義とされています。
製造工程は10工程以上に分けられます。
使用する糸を準備し、染色によってデザインを生地のなかに写し取り、最後は生地全体の染め上げと、乾燥を経て一つの伊勢崎絣が出来上がります。
これら歴史資料や伊勢崎絣の反物が見られるのは、伊勢崎織物会館です。
●所在地:群馬県伊勢崎市曲輪町31-1
●営業時間:8時30分~17時
●定休日:土曜・日曜・祝日
●アクセス方法:電車:JR両毛線・東武伊勢崎線の「伊勢崎駅」から徒歩5分
●駐車場:なし
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まとめ
伊勢崎市の伝統工芸品、伊勢崎絣の歴史的背景と作り方、詳細なトピックが学べる伊勢崎織物会館を紹介しました。
着物を着る機会は減りましたが、こうして現代に伝統工芸品として伊勢崎絣の名が知れ渡っているのも、ひとえに伊勢崎織物協会・工業組合の人々の努力の賜物でしょう。
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