不動産を購入するタイミングは人によってさまざまですが、ライフステージや生活環境の変化をきっかけにするケースは少なくありません。
しかしそういった変化のなかには不動産購入が困難になるタイミングも存在します。
たとえば、転職したばかりの時期です。
なぜ転職直後には不動産購入が難しくなるのかについて確認してみましょう。
転職したばかりの不動産購入が難しいのは勤続年数が短くなるから
転職直後に不動産購入の難度が上がるのは、住宅ローンのシステムが関係しています。
住宅ローンを組んで融資を受けるためにはそれぞれのローンごとに設定された審査を通過しなければいけません。
この審査では申請者がローンを返済可能かどうか判断するために、年収や職業と合わせて、勤続年数が基準の1つとして用いられます。
そのため勤続年数がリセットされてしまう転職直後は安定性が低いとみなされ、たとえ現在しっかり働いて収入を得ていたとしても住宅ローンを組むことが難しくなるのです。
多くの住宅ローンでは勤続年数2年以上を融資の基準として設定しています。
そのため転職してから2年が経過していないタイミングで不動産を購入する場合は、ローンの審査が通らない可能性を念頭に置いておく必要があるでしょう。
とはいえ勤続年数が足りない場合でも、次に解説する方法を活用すれば、安定性が高いと判断されれば審査を通過できる可能性が高まります。
なお、ここまでは不動産購入のために住宅ローンを組む前提で話を進めてきましたが、もし不動産を一括購入するのならば転職直後でも大きな影響はありません。
転職したばかりで不動産購入では職務経歴書が活用できることも
転職したばかりの時期に住宅ローンを組むと審査が通過しづらいのはすでに述べたとおりですが、そういった際に活躍するのが職務経歴書です。
場合によっては収入証明などと同時にローン会社から提出を求められることになるでしょう。
職務経歴書は勤続年数だけでは分かりづらい安定性の判断材料として用いられます。
たとえ何度か転職を繰り返していても、業界や業種に一貫性があり自身のステップアップを目標として転職している場合は安定性が高いとみなされます。
そういった事情が職務経歴書から読み取れる場合は、ローンの審査が通過しやすくなるのです。
ほかにも、職務経歴書から確認できる年収の推移が上昇傾向にある場合も、キャリアアップのポジティブな転職と判断されることがあります。
一方、転職している業種がバラバラだった場合やあまりにも短期間に何度も転職をしている場合は、安定性が低いと判断され、審査の通過は困難です。
まとめ
転職直後のタイミングは勤続年数が短いため、住宅ローンを組んで不動産を購入するハードルが上がります。
職務経歴書で安定性をアピールできれば審査を通過できる可能性はあるため、不動産会社や金融機関と相談しローンを組む方法について考えてみると良いでしょう。
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