軒下で雨宿りなんて昔はよく聞きましたが、最近は"軒"のない家も増えてきました。
そもそも軒とは何なのか、また、どのような役割を果たしているのでしょうか。
不動産を購入するなら要チェック!「軒」の大事な役割とは?
軒(のき)とは、屋根が外壁や窓、玄関などよりも外側に出っ張っている部分のことをいい、窓や玄関などに付ける小さな屋根の庇(ひさし)とは別物です。
傘のような役割があり、建物を雨や日差しから守る、窓から部屋に入る日光を調整するなどの効果があります。
軒がない場合、雨が外壁などに直接当たるため、家の耐久性が落ちたり、換気口や配管と外壁のつなぎ目などから雨水が入って雨漏りが発生したりすることもあります。
家にとって必要不可欠な軒ですが、都心部の物件では軒の短い家も多いようです。
これには建築基準法が関係しており、"軒は 突き出ている部分が外壁または柱の中心線から1mを超える場合、その先端から1m後退した部分までは建築面積に含まれる"ため、大きな軒を付けると建物本体の建築面積が制限されてしまうからです。
広い敷地に恵まれた田舎の一軒家に大きな軒がついているのもうなずけますね。
不動産購入前に知っておきたい軒がない家のリスクとは?
家に軒がない場合、もっとも大きなリスクは雨漏りでしょう。
多少の雨では影響が出ることはありませんが、最近では"災害級の大雨"も各地で頻繁に降ります。
許容範囲を超えた雨はベランダや換気口、配管と外壁のつなぎ目などから直接侵入し、雨漏りになってしまう可能性があります。
しかし、建築面積などに影響が出るため、都心部では軒がつけられないケースもあります。
そのような場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
庇(ひさし)をつける
雨が入り込む可能性がある窓や通気口付近に庇を設置することで、雨水の浸水をある程度防ぐことができます。
ベランダに遮熱ガラスを使用する
ベランダや居間など強く日差しが当たるところには、複層ガラスなどの遮熱性のあるガラスを使用し、紫外線の軽減や室温の上昇を防ぎましょう。
外壁タイルで建物を守る
外壁にタイルを貼ることで、雨風から建物を守ることができます。
タイルの色はあまり派手なものにせず、汚れや水垢が目立ちにくい深めの色がおすすめです。
まとめ
軒は雨風や日差しから家を守る重要な役割を果たしています。
軒があることによって、建物の耐久年数も大きく変わるため、不動産を購入する際は必ず取り入れるか、対策を講じることが必要です。
一般的な軒の長さは、建築面積に影響が出ない90cm程度です。
90cm前後の長さがあれば、雨よけ、日よけの役割は十分に果たせるでしょう。
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