都市計画法によって、用途地域は「住居系」「商業系」「工業系」の3つに分けられ、さらに13種類に細分化されています。
住宅を建てるのに適した「住居系」の用途地域には8種類あり、なかでも交通や買い物の利便性が高いとされているのが「準住居地域」です。
今回は「準住居地域」に住むメリットや注意点などについてご紹介します。
不動産購入前に知っておきたい「準住居地域」の特徴とは?
準住居地域は"道路の沿道としての地域の特性にふさわしい業務の利便の増進を図りつつ、これと調和した住居の環境を保護するため定める地域"とされており、道路の「沿道としての利便性」と「快適な住環境」という2つの要素が共存する地域。
国道や幹線道路が近いため 自動車移動の多い地域であり、住居系の地域としては建物に対する規制が緩やかです。
共同住宅、学校、図書館、寺社などはすべての住居系地域で建築可能ですが、準住居地域では、病院、大学、福祉施設、公共施設の他、床面積が10,000㎡以下の店舗・飲食店なども建築が可能です。
その他、パチンコ屋や麻雀店、カラオケボックス、映画館、演芸場(客席200㎡以下)などの遊興施設も、大きさにそれぞれ制限はありますが建築できます。
一方で、危険性や環境悪化をまねく恐れのある工場や風俗店は、建築を規制されています。
実際の街並みとしては、戸建住宅やマンションのほか、比較的大規模な店舗や飲食店、事務所なども建ち並んでいるのが特徴です。
利便性と実生活の融合!準住居地域に不動産を購入するメリット
道路の沿道としての特徴をもち、商業施設や小規模な工場などの建築も可能な準住居地域には、どんなメリットがあるのでしょうか。
車の利便性が高い
幹線道路が近く自動車関連施設も多いため、車に乗る方にとっては 便利な環境といえます。
しかし、子どもの通学などには注意が必要です。
買い物に便利
大規模なショッピングモールなども建築可能な地域ですから、買い物には困らない環境といえるでしょう。
飲食店やレジャースポットなども充実している可能性が高く、「近くで何でも揃う便利なまち」として、住む人の満足度も高い傾向にあります。
日影規制が緩やか
日影規制とは"周囲の敷地に対し、冬至の日に定められた時間以上の日影ができないように、建築物の高さを制限する規制"です。
住居系用途地域のなかでも、準住居地域の日影規制は緩やかなため、中高層のマンションを建てやすいといえます。
そのため、周囲に高い建物が建築され、日当たりが遮られてしまう可能性もあるということも知っておきましょう。
まとめ
準住居地域は、交通の利便性と毎日の生活が融合した地域です。
幹線道路が近いので便利な反面、自動車の騒音などによって"住みにくさ"を感じるケースもあります。
準住居地域に不動産の購入を検討されている場合、必ず現地確認をおこないましょう。
私たちセンチュリー21ゼクストプランでは、豊富な不動産情報を取り扱っております。
売却査定も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
住まいをお探しの方はこちらをクリック↓